カサ パドリョ
グエル公園の次はカサ パドリョに向かいます。サグラダファミリアの時もそうだったけど、バルセロナは観光バスが停車していい場所が決められているので、カサ ミラの近くでバスを降りて、数分歩きます。カサ ミラ は今回、外観だけの見学でした。
日本で言う、銀座の通りのような高級店が立ち並ぶグラシア通りに面している、カサ ミラ。ガウディが実業家のミラさんに依頼されて作った物。現地のひとはラ ペドレラと呼んでいて、カサ ミラという名よりペドレラが一般的。石切場という意味ね。
バルセロナの真ん中にガウディは石切場を作ったと当時は言われたらしいわ。
この建物は直線部分を全く持たないと有名で、建築物というよりは彫刻の作品のよう。中はガウディ建築の博物館になっているけど、現在も4世帯が入居していて、当初の3世代に渡って家賃の値上げはしないという解約条項が有効で、15万円の家賃で住んでいるのです。15万円で世界遺産に住めるならいいわね。
そして、数分歩くとカサ パドリョ。
こちらはガウディが大繊維業家のジョゼップ バリョ氏に改装を依頼されて、手掛けました。骨の家と呼ばれています。
バリョさん、隣の家が、サンパウ病院を手掛けたモンタネール氏によって改装されたら、対抗意識でガウディに依頼したらしく、本当にこの辺は華やかで素敵な建物ばかりです。初めは仮面?って思いました。
スペインの建物はそんなに広くないのかな?なんて思ったら、奥が広いの。奥には中庭まであって、中に入ってびっくりね。一般入場口には列が出来ていたけど、ツアーは時間予約のため、優先入場でした。中はまるで海底の中!
私達はガイドが説明するためになかったけど、音声ガイドがあるみたい。
中から見ると、2階のあの窓はこんなにも大きい。この邸宅のために、ガウディは家具や電灯なども設計してます。
いちいち、どれも素敵でため息が出ちゃう。ここも、住んでいる人がいるの。自分の家が世界遺産なのは素敵だけど、これだけ大勢の観光客が押し寄せるのは頂けないかもね。
中庭にある、ベンチかな?素敵なモザイクタイル。
裏側は普通ね。中庭から、裏側を見上げた所です。5階建てだけど、狭い階段のみかぁ、と思っていたら、ありました。
エレベーター。足が痛くて、階段で屋上まで登るのが辛いと言ったら、こっそり教えてくれました。観光客は誰も乗ってません。
エレベーターもクラシカルでオシャレよね。住人の方は使っているらしく、素敵なおじ様って感じの人に会ったわ。
屋上は夜になったらライトアップがあるらしく、電飾が張り巡らされていた。この不思議な煙突は弟子のジョジールが手掛けてます。グエル公園でも活躍した人ですね。
貯水槽として使われていた水の間では涼しげな水の映像が見れます。
これもグエル公園と同じ見事なトレンカディス。トレンカディスはジョジールが行なっているかもしれませんね。夜はライトアップされてるそうなので、次は夜に来てみようかな。
ここには、カタルーニャの守護聖人 サン ジョルディの竜退治の伝説があります。恐ろしいドラゴンの生贄となった王女を助けたのが、この聖人。彼が倒したドラゴンの赤い血がバラになり、彼は王女にバラを送ったとされ、4月23日のサン ジョルディの日には男性が女性に赤いバラを送る習慣があるんですって。ホント、ヨーロッパってロマンチックよね。