JJtortueのWonderful Life

小さな田舎町に住んで、働いてるけど、私が見て、経験した事を綴ります。

1人ぼっちパリ コンシェルジュリー

嫌な思いもしたけれど、外から見たコンシェルジュリーは美しく、とても牢獄だった場所に見えません。おまわりさんがいたのは、建物の一部が警視庁の一部として使われているから。コンシェルジュリーには罪はないので、せっかく入場したので、ゆっくり見学することにしました。

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元々は宮殿として使用されていたけど、シャルル5世によって放棄されてから、牢獄として使用が始まりました。フランス革命の後には革命裁判所が隣接され、2年間で2780名が死刑。王族や貴族がことごとく収容され、このコンシェルジュリーをギロチン控えの間と呼んだらしいです。

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入ると衛兵の間と呼ばれる兵士の食堂になっていた場所です。ここでセキュリティチェックを受けます。

無料のトイレもあります。ヨーロッパのトイレ事情を考えると借りておいた方がいいかも。

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やはり、ここはマリーアントワネットが主役ね。彼女が処刑されるまでの最期の時をここで過ごしています。夫である国王が処刑された後も、彼女は外国との交渉手段として生かされていました。ここは有料の牢獄で、1番酷い部屋は藁がひいてあるだけ。少しいい部屋にはベッドがあり、お金持ちの部屋には机や椅子もあったそうです。

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5月の庭と言われる中庭です。女性の囚人は短い時間に散歩を許され、鉄格子を挟んで男性の囚人と話をすることも出来ました。ここを通って、マリーアントワネットもコンコルド広場の処刑場に向かったのね。私はきっとここに入る時の詐欺師オヤジの件で動揺しており、順路を見失っているみたい。

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中で迷子。マリーアントワネットの独房とか見られなかった。ここはどこ?状態な私。多分、大法廷のあった場所。もう、すごく空いてるんだけど、空気が重いし。なんとなく怖い場所です。

カーネーション事件というのをご存知でしょうか?

簡単に言うとマリーアントワネットを脱獄させて、ドイツに亡命させようとした奴がいて失敗。看守が買収されているにも関わらず、裏切ってマリーの行く手を遮ったのね。その事件があってから、マリーの境遇はますます厳しくなり、散歩も禁止、24時間、ものすごく近くから2名の男性看守の監視を受け、看守と話す事も禁止されたって。着替えも食事もトイレさえも看守に見守られながらの生活。死んだ方がマシって考えるわよね。

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牢獄っぽい。ここは観光客よりも学校の授業で訪れた感じの学生さんの集団がたくさんいました。

動揺して、順路すっ飛ばしちゃったのが残念。でもまた初めから周る気になれない。嫌な想いをした場所からとっとといなくなりたいと思って、ここから逃げ出した。被害額は15€。国際貢献だと思って忘れよう。