1人ぼっちのパリ サモトラケのニケ他
私が1番見たかった作品です。これの場所が分からなくて迷いました。
サモトラケのニケ。勝利の女神ニケの像です。英語だとwinged victory ギリシャのサモトラケ島で発掘されました。大体、紀元前200年の頃の作品なので、2000年以上前なのよね。大理石製で、ルーブルのダリュの階段に展示されています。船首に立っているのは海戦の勝利を祝っているから。大きな羽に、布の表現力は本当に紀元前の作品なのか?と思ってしまう。
布の下に女性の身体が浮かび上がっているのが分かる。これを大理石で表現している。作者は不明らしいが、素晴らしい表現力だと思う。この大きな羽はスポーツ用品のナイキのロゴマークの元となっている。ナイキという名前も勝利の女神ニケからとったものです。世界中にレプリカがある事でも知られていますが、日本にもたくさんあります。確か、長野の美ヶ原高原美術館にあるので、フランスまで行くのが面倒なら日本でも見れますが、紀元前に作られた本物は、ルーブルです!
これはドラクロワの民衆を率いる自由の女神と言う作品です。マスケット銃を持ち、フランス国旗で民衆を率いているのは、マリアンヌと言う女性です。
シルクハットの男性はドラクロワ自身だそうです。マリアンヌはフランス共和国の象徴、擬人化されていて、実在の人物ではない。原題は民衆を率いる自由で女神が付いているのは日本だけ。彼女が被る帽子はフランス革命時の自由の象徴です。
オダリスクです。解剖学を完全無視した作品で、発表時にはものすごいバッシングを浴びました。モデルはナポレオン1世の妹でナポリ王妃のカロリーヌ ミュラですね。作者はドミニクアングル。オダリスクとはイスラムのスルタンに仕える女奴隷の事だそうです。確かに、この背中は人間じゃないよね。この長く引き伸ばされた背中の曲線で、官能性を見せたのね。
そして、ドゥノン翼にあったミュージアムショップです。まだお土産を買うのは早い!と思いつつ、でもショップのある部屋も素敵。
せっかく夜間開館を選んで来たのだから、オベリスクだとか、ミロのヴィーナスやハムラビ法典も見たい!でも足がむくんで辛い!もう歩くの辛い!結局、ドゥノン翼だけ見て私はルーブルを後にしました。エッフェル塔の形をした歯ブラシを亀吉と後輩のお土産に購入しました。時差ボケのせいもあり、すぐにでも眠れそうです。昼間は暑いくらいだったけど、夕方にはだいぶ寒くなって来ました。地下からメトロに乗ったので、夕暮れのルーブルの外観も見てません。1人のいい所は自分のペースで突然の予定変更も有りの所です。